XBOX用メディアプレイヤーのWindows版「XBMC for Windows」をAtomマシンに導入したのでその過程です。


xbmc





動画再生用にDLNAクライアントを購入しようと計画していましたが、
我が家にはもともと ファイルサーバーとして常時起動しているAtomのサーバー機がいるのでこいつを改造してメディアサーバーにすることにしました。



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【CPU】 Intel ATOM D510 
【M/B】 mini-ITX BOXD510MO
【RAM】 PC2-5300 (DDR2-667) 1GB D2/667-S1G/E
【VGA】 Intel Graphics Media Accelerator 3150
【Sound】 Realtekオンボード
【HDD】 WESTERN DIGITAL WD20EARX [2TB SATA600]
【光学】 なし
【LAN】 オンボード
【クーラー】 ファンレス
【電源】 picoPSU-90 + ACアダプター84W ATX 20pin 27
【OS】 Windows Server 2008 R2


ファイルサーバとして常時起動させるために省電力を追求した構成です。
これで消費電力はアイドル時17~19W 、電気代は月に300円ほどになります。

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D510のグラフィック環境はGMA3150ですが、このアクセラレーターに動画再生支援機能はありません。
当然このままではフルHD動画などは再生できません。(試してみましたがカクカクで見れたものじゃありません) 

グラフィックボードを積もうにもPCIExpress X16のスロットは無いので刺さりませんし、そもそもグラボを繋いでしまうと消費電力が跳ね上がるのでやりたくはありません。

そこで、PCWatochで紹介されていた動画再生支援チップ Broadcom BCM70015 Crystal HD High Definition video decodersを繋ぎます。


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今回はヤフオクで購入しました。Amazonや楽天でも普通に買えます。
BCM70012が旧製品、BCM70015が新製品になります。

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このカードをマザーボードのminiPCIeスロットに挿入します。
一般的なネットブックでは無線LANカードが刺さっているかと思いますが、D510MOは空の状態であるためちょうどいいです。


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 カチッというまで押し込んでください。上の画像は浮いていますダメです。


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Bloadcomのサイトからドライバをダウンロードします。
http://ja.broadcom.com/support/crystal_hd/ 

bc




解凍すると32ビット、64ビット用のドライバがそれぞれあるので、自身の環境にあった方をインストールします。



CrystalHDは 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」として認識されます。
ディスプレイアダプターではありません。
dm



続いてXBMCをインストールします。
上記の環境では何故かCrystal HDを有効にしてXBMCでMP4を再生しようとすると、再生できないわ映像は出ないわ固まるわソフトは落ちるわで正しく再生できませんでした。

おそらく標準のフィルタとの相性が悪いためだと思います。


そのためDirectShowによるフィルタを実装したDSPlayer同梱版のXBMCをインストールしました。
http://dsplayer.passion-xbmc.org/ 

dsplayer
このサイトから最新版をダウンロードし、インストールします。


システム からソフトを日本語にします。
x1


システム → ビデオ → 再生 からCrystalHDを有効にします。
「ハードウェアアクセラレータを許可(CrystalHD)」
wsxbmc


あとはフルスクリーンにしてフルHD動画を再生してみます。40インチアクオスに繋ぎました。
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ほぼスムーズに再生できるようになりました。
それでもビットレートが高い動画は若干フレーム落ちがありますが、このあたりは仕方が無いでしょう。


ミュージックの再生の背景エフェクトは動画ではなくDirectXによる描画なのでCrystalHDは関係ありませんが
この程度であればGMA3150単体でも問題無いようです。
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せっかくなのでPC用赤外線リモコンRW-PC37SVも購入しました。
XBMCとの相性は最適です。たまに間違えてウインドウズボタンを押してフルスクリーンが解除されることがありますが・・・。
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